ジャイアンツ情報局

読売ジャイアンツ応援団 丸山順二郎団長に直撃インタビュー そもそもジャイアンツの応援歌はどのようにつくっているのか?

2019/06/01

雨の日も風の日も、勝っているときも負けているときも、常に外野席からチームに対する熱くたぎるような声援を送る応援団。
今回ジャイアンツ情報局は、ファンの皆さまと一丸となって選手たちを応援するため、今季の応援歌のポイントを読売ジャイアンツ応援団の丸山順二郎団長から直々に伺いました。
また、応援歌はいつどのようにつくっているのか、地方の試合はどうしているのかなどなど、知っているようで知らない応援団の活動ついてご紹介します!

応援団はどのように活動しているのか?

ジャイアンツ情報局(以下「―」):本日はよろしくお願いします! では、最初に応援団の構成について教えてください!
丸山団長(以下「団長」):読売ジャイアンツ応援団は、2011年に読売巨人軍の公募によって創設しました。
情報共有などで常に巨人軍と連携しながら応援団を運営しており、とても良好な関係性を築いています。
現在、団員は全国に約70名在籍しています。
東京・大阪・北海道・広島に団体があり、管轄を決めて協力しながら応援活動を行っています。
年齢層は10代から70代まで幅広く、約2割は女性団員です。

―今日の試合(5/23 vs DeNA戦)は、応援団何人で臨まれるのですか?
団長:今日は関東在住の団員15人と、偶然にも北海道の団員が1人来てくれました。団員は、基本的には居住地域を管轄する応援団に入りますが、北海道の団員のように管轄外の球場でも遠くから来てくれる団員もいます。
ただ、団員たちは本当に巨人軍が好きなので、仕事の都合に関係なく、そこでしか見られない試合を見るために地方の球場にも頻繁に出動していますよ(笑)。

―応援団員はボランティアだと伺いました。平日18時スタートの試合だと、仕事とのやりくりが大変では?
団長:そうですね、早い時間から来られる人は社会人になるとなかなかいないので、平日の試合は団員を集めるのが大変なこともあります。
働いている人は、仕事を早く切り上げて来てくれているので、本当にありがたいですよね。

―応援団内の担当はどのように割り振っているのですか?
団長:主なポジションとしては、どういう応援をするのかを決めるメイン、外野席に散らばってメインの指示をお客さんに知らせるサブのほか、トランペット・ドラム・旗の役割があります。
全ポジションをこなせる人もいますし、トランペット専門の人やメインやサブ、ドラム、旗をローテーションする人もいます。

―ちなみに団長は……?
団長:もちろん僕は全部できますよ。
今は若い団員が大勢いるので、僕は普段の試合ではトランペットを担当することが多いです。
ただ、開幕戦や優勝が決まる試合、リーグ最終戦など、主要な試合では僕がメインに立つ回もあります。
なので最近、外野席の常連さんに「また団長おいしいところばかり取ってる!」って、からかわれるんですよ(笑)

選手へのメッセージを応援歌に込める

―応援歌はどのように制作しているのですか?
団長:まず、団員たちからアイデアを募り、そのあと代表者が集まって制作していきます。
制作期間は1ヵ月から2ヵ月程度かかりますね。
団員の中に仕事が音楽関係の人がいるので、機材がある部屋に集まって聞かせてもらって、再考して手直しするという工程を繰り返します。

―歌詞が先ですか? それともメロディが先ですか?
団長:基本的にはメロディが先ですね。
曲調と選手を絡めるというのは、メロディ制作の時点ではあまり意識していません。
選手らしさを表現するのは歌詞の役割です。
制作した曲をいくつかストックしておいて、その後に歌詞との組み合わせを考えていきます。
メロディ制作で大切なのは、観客の皆さんが歌いやすい音の高さにすることですね。
それと、トランペットが吹きやすいキーでつくる必要もあります。
応援団に憧れてトランペットを吹き始めたような団員もいるので、やはり吹きやすさを考えないと全員のレベルを合わせる上で大変なんです。

―今季の応援歌で工夫した曲はどれですか?
団長:どれも思い入れが深いですが、丸佳浩選手はFAで移籍して来た大物選手でしたので、スタンダードな曲より4小節長い応援歌にしました。
歌詞に関しては、まず『君の味方だ』というフレーズが浮かんだので、それをテーマにしています。
やはり移籍してきた選手は「ファンからどんな風に思われているかな」とか考えると思うので、“ジャイアンツファンは君の味方だよ”というメッセージを込めたんです。

―うわぁ~良いエピソードですね!! 泣かせるじゃないですか!
団長:(笑)
ジャイアンツに入団してもらったからには応援歌も違いを出していこうと思い、広島東洋カープ時代の応援歌ももちろんチェックしました。
移籍してきた選手の応援歌をつくるときは、前球団の応援歌との差別化に気を配っています。

―そういうエピソード、もっとください!
団長:選手に入れてほしいフレーズなどを聞くこともありますよ。
基本的に選手の方は「応援歌は応援団に任せます」と言ってくれています。
そのため、完成してから巨人軍の社員を通じて選手に確認をとってもらうのですが、重信慎之介選手からは「疾風迅雷」という言葉を使って欲しいとリクエストがあったので歌詞にしました。
彼の座右の銘だそうですね。
できあがった曲の確認をとってもらったら、「すごく気に入っています!」「自分の曲ができてうれしいです」と言っていただけて、こちらも嬉しかったです。

―ファンから人気の高い応援歌は?
団長:4番の岡本和真選手の応援歌ですかね。
期待感もあって、とても盛り上がっていますから。
今シーズンからは、一体感を高めるため前奏で両手を挙げて歌うようにしました。
また、原辰徳監督の応援歌も現役時代から変わらず人気がありますね!
年齢関係なく、誰もが知っていて歌える曲は貴重だと思います。

―なるほど。では、二軍選手のチェックはどれくらいしますか?
団長:二軍選手の活躍は、日テレジータスやモバイルGIANTSなどを見たり、打率の順位を見たりして注目選手をチェックしています。
個人的には和田恋選手! ケガから復帰したばかりですが、あの打力は魅力ありますよね。
一軍でも活躍が見たいですよね。

―二軍の試合を見ているときから「この選手の応援歌は…」って考える瞬間もあるんじゃないですか?
団長:もちろん! 職業病のようなものでしょうか(笑)。
活躍してくれれば候補に挙がるわけですから。
シーズン途中から制作することもあります。
スピード感が必要になりますが、曲数的にはシーズン頭よりも少ないので楽ですよ。

―ちなみに、我ながら気に入っている応援歌はどれですか?
団長:応援歌ではないのですが、チャンステーマの「勝ち取れ!」 です。曲調的にもとても盛り上がり、球場が一体になるので大好きです。
トランペットを吹いているときも、観客が湧くのを体感できるので楽しいですね。
いま話した曲以外にも、選手一人ひとりの特徴を考え、心を込めて作詞しています。
応援団ブログで「応援歌に込めた想い」も紹介しているので、ぜひご覧ください!
http://blog.livedoor.jp/giants_ouendan-giabbit/

読売ジャイアンツ応援団としての伝統とプライド

―応援中に気を付けていることはありますか?
団長:私たちは“ジャイアンツを応援することが役割”であるため、他球団を蔑む応援は絶対しません。
それは応援団に受け継がれてきた歴史でありポリシーでもあります。
元選手で現在はフロント幹部の方にもそれについて「誇りに思う」というお言葉をいただいたこともあります。
「ジャイアンツの応援団は紳士で、相手を蔑むことをしないのは素晴らしい」って。

―素敵ですね。最近の曲では特に、観客とのコール&レスポンスを大切にされているのかなと感じています。
団長:全くその通りです!
僕たち応援団は、チームや選手を応援するのは当たり前なんですけど、それ以前にまず、スタンドに来ている観客を楽しませないと!
結局、応援団が30人いたとしても、その30人がどれだけ応援したところで観客も一緒に声を出してくれなかったら選手の耳には届かない訳ですから。
やはり応援団は、選手よりもお客さん第一で考えないとダメなんですよ。
外野席に来たくて皆さんチケットを取って、大変な思いをして来られているファンがいるので。
みんなで一緒に応援して、その結果、選手の元に声を届けるというのが我々の役目だと思っています。

―ずばり、応援団の醍醐味は?
団長:ファンの皆さまとともに応援して、一喜一憂できることが一番ですね!
チームが勝ったときはもちろんうれしいですし、観客の皆さんからも「盛り上がったね!」と、声を掛けていただけます。
たとえ負けた試合でも「今日は楽しかったよ。また来るからよろしくね」と言って帰っていく方もいらっしゃるので、本当にありがたいなと感じますね。

―めちゃくちゃ良い関係ですね!
団長:そうですよ! 応援団とファンと選手は三位一体の関係ですから。

―では、団長として今までに忘れられない試合はありますか?
団長:やはり2013年の日本シリーズですかね。
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(現ニューヨークヤンキース)を攻略して勝った第六戦!
その試合はビジターとして宮城の球場で応援していたのですが、声援は完全にジャイアンツが勝っていましたね。
三敗していて、もう後がない訳じゃないですか! しかも、相手はあの田中投手っていう。
だからもう、ものすごく必死で応援しましたし、あの日のジャイアンツファンって声がすごかったですよ。
思い出しただけで“鳥肌モノ”ですね。

―いやぁ、すごい!! 球場でその熱気を体感したかったです。
さて、応援団は団員募集中とのことですが、どんな方に入団していただきたいですか?
団長:当然、熱意ですね。
応援に対して熱があって、もちろんジャイアンツが好きな方。
あとは、平日のスタート時間に来られるような融通が利く人は助かりますね(笑)。
やはり普段、団員たちと会話していても、どれくらいジャイアンツが好きかというのはひしひしと感じますね。
例えば格好にしたって、全身ジャイアンツグッズで揃えている団員がもう何人もいるんですよ(笑)。
服装だけでは飽き足らず、ペットボトルのケースまでジャイアンツ。
「すごいよね」って僕も見ていて思うぐらい(笑)。

―団員の志望動機ではどんな方が多いですか?
団長:実際、外野席で観戦しているときから応援団を見ていて、「自分もそこに入ってファンの皆さんを盛り上げる側として応援したい!」そう言って志望される方が多いですね。
僕も実際そうだったので、気持ちはすごく分かります。
入団後の、半年間は“仮入団”なのですが、シーズンオフにみんなで集まって応援の練習もしているので、安心して応募いただきたいですね。
夏から入ってこられる方は、いきなり本番になりますが、応援しながら覚えていけるので。

―応援団として、必要な心構えとはなんでしょうか?
団長:伝統ある野球チームの公式応援団ですから、やはり絶えず続けていくこと。
また、我々の応援によって球場の雰囲気も変わりますから、選手を後押しするために観客の皆さんと一体感のある応援ができるように意識していますね。
「ただの趣味」とは到底思ってないですから。
正直、仕事と同じぐらいかそれ以上のプロ意識を持っているつもりです。
もうライフワークに近いですね。人生を賭けてないとジャイアンツの応援団はできないんじゃないかな。
……あまり若い子にこれを押し付けるのもダメだけどね(笑)。
だから直接こんなことはほとんど言いませんが。
ただ、僕がジャイアンツファンになったのは3歳の頃。
現役時代の王貞治さんのホームランをテレビで見ていて、心底かっこいいなと。
その頃のピュアな気持ちもまだ忘れていないです。

―では最後に、ファンへのメッセージをお願いします!
団長:いつも外野席に足を運んでくださるファンの皆さまには感謝しかありません。
応援団は、皆さまとともに「選手に力を!」という一心で応援を続けていきます。
お互い力を合わせ、優勝目指してがんばっていきましょう!

≪応援団情報≫

⚪︎読売ジャイアンツ応援団
本拠地・東京ドームや神宮球場、横浜スタジアムなどで年間100試合近く活動しています。
⚪︎読売ジャイアンツ大阪応援団
甲子園球場やナゴヤドーム、京セラドームを中心に活動しています。
⚪︎読売ジャイアンツ応援団北海道
札幌ドームや楽天生命パーク宮城を中心に活動しています。
⚪︎読売巨人軍応援団GLOVE
マツダスタジアムやヤフオクドームを中心に活動しています。

≪募集情報≫
■対象:2019年4月1日時点で満15歳以上の男女
(入団先は居住地を管轄している応援団になります)

■応募方法:4団体ともエントリーシートを下記のURLにてダウンロードしてください。
http://www.giants.jp/info/pdf/o-entry.pdf
〒100-8151 読売巨人軍 応援団募集係まで郵送してください!(郵便番号があれば、住所がなくても届きます)

■応募締め切り:2019年6月10日(月)必着
■今後の流れ:応募→書類選考→面接→入団
興味のある方は各球場で、ぜひ団員にお声掛けください。試合前や試合後に質問等を受け付けています。お話してみたい!という方も気軽にお声掛けください!
また、球場等で話しかけづらい方はメールでもお問い合わせを受け付けております。
■お問い合わせ先:専用メールまでお願いします。

SNSでシェアする

【ジャイアンツ情報局】の記事一覧